機関誌『Cul De La』第2号を発行しました

機関誌『Cul De La』第2号が、4月23日に発行されました。

今号は「図書館建築」「地域連携」を大きなテーマとしています。
構想段階から注目の集まった「須賀川市民交流センター tette」が、今年1月にオープンしました。
「tette」は、東日本大震災からの創造的な復興を目指して計画されており、
まさに、2つのテーマが経糸と緯糸のように重なり合っています。
今回の『Cul De La』ではここを核とし、
図書館建築と地域連携のキーマンといえるゲストにご寄稿、ご対談いただきました。
建築をめぐる3つの寄稿は、よい図書館建築とは?という問いへの答えを導きます。
また、地域連携をめぐる2つの対談企画のコントラストも、面白い見どころです。

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道標 植松貞夫
「図書館建築の評価ポイント」

対談企画 伊東直登 × 岡本真
「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」

展望 畝森泰行
「須賀川市民交流センターの挑戦——有機的な建築を目指して」

対談企画 河瀬裕子 × 手塚美希

「地域を活かすライブラリアンシップ」

建築特集 坂田泉
「紫波町図書館」
「須賀川市民交流センター tette」

エッセイ 鳴海雅人
「風音と潮騒が聞こえてくるだけで価値観が変わる場所
——生き続ける遺伝子 ミライon図書館(長崎県立・大村市立一体型図書館)」
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機関誌をお読みになった会員の方からは、たくさんのご好評をいただいております。
小さな編集部にとって、皆様のお声が本当に力になります。
ご意見やご感想、叱咤激励のお声を編集部までお送りください。

編集部は、早くも次号の機関誌に向けて企画を立て始めています。
メールマガジンでも、企画の進捗をお知らせします。どうぞお楽しみに!

白馬村新図書館等複合施設基本構想策定業務が完了しました!

平成30年度の業務として、長野県白馬村の新たな図書館等複合施設における
基本構想策定業務を完了いたしましたことをご報告いたします。

本基本構想の策定支援にあたっては、これまでに実施したアンケート調査、
SDGsの視点から意見を出し合った3回のワークショップ(花井理事長が企画設計及びファシリテーター)、
専門的な視点での議論のための有識者会議の開催(花井理事長が有識者としても出席し、
当社団で運営のご支援も担わせていただきました)等を踏まえて、
様々なご意見を基に、白馬村と共に検討してきました。

これまでに意見が出されてきた、村内外・国内外問わず、多様な人々が集い、出会い、交流し、
学ぶことのできる場所であってほしいという想いや、図書館施設検討委員会の検討内容、
そして、多様な文化と交流する居場所づくりをすることで、
未来を担う子どもたちが豊かな白馬村を創造することのできる拠点として、集い続け、
愛され続ける施設となってほしいという願いを込めて、
「多様な創造性と出会い、豊かな未来へ誘う道しるべ」というコンセプトを定めました。

白馬村は、山岳があり豊かな自然があること、村内外に留まらず、
海外からの来訪者や移住者も多いなどという特徴があります。
それらの特徴を活かし、守りながら、現状の図書館や子育て、福祉などについての
課題解決にも繋がり、「白馬の豊かさとは何か―多様であることから交流し学びあい成長する村―」
という村の基本理念を実現する拠点として、白馬村らしさが光る新図書館等複合施設を目指しています。

今年度は、有識者会議で出された「滞在型」と「交流型」というキーワード、そして、
基本構想にもまとめた新図書館等複合施設に求められるサービスや機能連携を基に、
基本計画の策定に入っていくことになります。

引き続き、白馬村に相応しい新たな拠点づくりのために、ご支援させていただきたいと思います。

「白馬村図書館等複合施設基本構想」及び
「白馬村図書館等複合施設基本構想概要版」については、こちらをご参照ください。
https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/somuka/kikakuchoseigakari/7/2/3173.html

特別対談企画「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」を開催しました

2019年2月9日、法人会員のキハラ株式会社にご協力いただき、
今年1月に竣工したばかりのキハラ本社にて、
特別対談企画「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」を行いました。
ゲストとして、伊東直登氏、岡本真氏のお二人をお迎えしました。

伊東氏は、塩尻市の「えんぱーく」運営に館長として携わってこられました。
在任中に「Library of the Year 2015」の優秀賞を受賞しておられます。
現在は、松本大学図書館長をしておられます。

岡本氏は、 ヤフー株式会社でのご経験を生かして、
数々の図書館設立・運営のアドバイザーをしておられます。
アカデミック・リソース・ガイド株式会社の代表でいらっしゃいます。

図書館運営のど真ん中で地域連携に取り組んでこられた伊東氏、
図書館整備、運営をプロデュースする立場の岡本氏、
図書館に、中と外から深く深く携わってこられたお二人の対談でした。

お二人の言葉は、端々まで実体験に裏付けされ、
一字一句聞き逃すことができないほど、密度の高い対話でした。
(編集部として、一体どう編集できるのか?と思ってしまいます)

地域に図書館がどう貢献できるかというのは、
ひとたび足を踏み入れれば、一筋縄ではいかないテーマです。
この難しい取り組みが、お二方の経験、視点で語られることによって、
立体的に照らされたと感じます。
と同時に、20年、30年先に初めて結果の出ると言ってもよい図書館整備の
難しさとやりがいにも、思いを新たにしました。

この対談の内容は、現在準備中の機関誌『Cul De La』第2号に掲載します。
発行は、4月を予定しています。お楽しみに。

対談の内容は、花井理事長のfacebookにも詳しく書かれています。
どうぞこちらもご覧ください。

2019.02.06 東京・千代田区今週水曜日に、研究所の法人会員にもなっていただいているキハラ株式会社様のご協力をいただいて、新社屋に新たにできた文化サロン「CCルーム」をお借りして、特別対談企画「地域連携と図書館~図書館の新たな役割…

一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長さんの投稿 2019年2月8日金曜日

坂田理事の『ムチョラジ!』が大阪府立中央図書館の朗読蔵書になりました!

国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)より『ムチョラジ!』の書誌情報
国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)より

『ムチョラジ!ー 描きながら考えた僕のナイロビ12ヶ月』(2001年・求龍堂)は、坂田理事が、20数年前、ケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学で教えることになった一年を文章とスケッチで綴ったものです。出版からもう18年が経ちますが、今も入手可能で、理事の元には時々、思わぬ方から感想を頂くことがあるそうです。

その『ムチョラジ!』が、昨年9月、大阪府立中央図書館の視覚障害者向けの蔵書になりました。蔵書といっても、「朗読図書」です。朗読を担当されたのは、かつて大阪の坂倉建築研究所に勤務されていた方で、アフリカへの関心も高く、ケニア、タンザニア、ルワンダにも行かれたそうです。大阪府立中央図書館での朗読ボランティア活動をされる中で、人づてに『ムチョラジ!』のことを聴き、読後、感銘を受け、朗読ボランティアとして音訳を企画、それが今回、実を結びました。

『ムチョラジ!』には坂田理事が描いた多くのスケッチが含まれますが、スケッチについては朗読者が色や構成の説明をしてくれます。朗読者と共に、スケッチを思い描きながら、坂田理事の原点ともなったナイロビの一年をたどってみませんか?

メールマガジン『Cul De La 通信』のWeb公開を始めました

弊社団が昨年5月より発行しているメールマガジン『Cul De La 通信』のバックナンバーが、
下記のwebサイトから読めるようになりました。

Cul De La通信 – 「Cul De La通信」は、一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 のメールマガジンです。

現在、8月配信の第4号までアップロードしています。

読み逃した方、もう一度読みたい方、読んだことのない方、
どうぞお立ち寄りください!

 

Cul De La 通信は、毎月25日に配信しています。

知的創造、まちづくり、教育、文化に関わる多種多様な有識者の方々に
毎月ご寄稿をいただいております。

ご購読は無料です。どうぞお申し込みください!

ご登録のお申し込みは、こちら。

お問い合わせ

 

紫波図書館(オガール紫波)、須賀川市民交流センター「tette」の視察を行いました

弊社団は、12月13日・14日に、紫波町図書館(オガール紫波)、須賀川市民交流センター「tette」の視察を行いました。
今回の視察は、同時に機関誌『Cul De La』第2号の取材も兼ねています。
紫波町図書館では、くまもと新都心プラザ図書館 館長の河瀬裕子さんと紫波町図書館主任司書の手塚美希さんの対談を行いました。
きりりとした仕事観をお話しいただいた、手塚美希さん
仕事と人への深い思いやりをお話いただいた、河瀬裕子さん
対談企画へのご参加を感謝いたします。

須賀川市民交流センターでは、開館前のお忙しい中、須賀川市文化スポーツ部市民交流センター整備室 参事兼室長の佐久間貴士さんに、センターの隅々までご案内いただきました。
ひとつひとつの造作、こだわりをお話いただく中で、tetteへの深い愛情と期待が心に伝わり、大変感動いたしました。
ありがとうございました。

今回の旅は、社団のメンバーそれぞれにとって実りある旅になりました。
ご協力やご同行いただいた方々に、深く感謝いたします。
取材の成果は、機関誌の対談記事ならびに図書館訪問記として公開します。
楽しみにお待ちください。

以下、理事長のFacebookを引用します。

2018.12.14 …

一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長さんの投稿 2018年12月16日日曜日

2018.12.13 岩手・紫波町研究所の仲間と共に、紫波町のオガールに行ってきました。目的は、僕は以前にオガールを訪れたことがあるけれど、研究所の中には初めての人もいたので、紫波町図書館やオガールの空間などから学べることを得るために…

一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長さんの投稿 2018年12月13日木曜日

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参考リンク

ogal – オガール紫波

tette テッテ 須賀川市民交流センター

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白馬村図書館および複合施設に関するワークショップ(第3回)が開催されました。

10月19日、白馬村図書館および複合施設に関するワークショップが開催されました。
理事長 花井のFacebook投稿(11月14日)を引用します。

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2018.11.13 長野・白馬村

昨日、第3回図書館等複合施設のワークショップが開催されました。
基本構想策定に係るワークショップとして、3回構成の最後の回でした。
第1回は、SDGsから白馬村を考え、図書館、複合施設のあり方へと流れるワークショップでした。
第2回は、第1回のワークショップで行ったことについて、参加していない方々からリサーチをしてきて、 それを元にこれからの施設に欲しい機能を発見するというものでした。
そして、今回の第3回は、もっと欲しい機能を深掘りするという回。
その機能を実現するために必要なヒト、コト、モノを含めて、持続可能なことを語りました。

出てきた機能のアイデアとしては、
①IDカードにより運営を行う。図書館機能を支えることはもちろんのこと、電子決済、寄付、貸出カードが とんでもなく便利になるということ。
②「そもそもハコモノはいるのだろうか?」という意見も。既存施設に図書館機能をマッチングさせるとい うこと。
③自転車に特化して考えるということ。
④環境から運営を考える。ランニングコストも抑え、クリーンエネルギーによる運営を模索する。
などの様々な多様性のある議論でした。

今回は、平均年齢34歳という若い方々で行ったワークショップでした。生き生きとした楽しいワークショッ プでした。
そして、文化度、教養度の高い議論展開。
面白いワークショップでした。
最後に語られたこと。
3回だけではもったいない。このメンバーでまた集まり、語り、何かを創造することを願うということでし た。
うれしかったです!!

まだまだ白馬村へ通います。
もっともっと白馬村を知り、語り、創造のお手伝いをします。

参考リンク

Facebook–一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長

白馬村図書館及び複合施設に関するワークショップ(第2回)が開催されました

白馬村図書館等に関するワークショップ(第1回)が開催されました

花井理事長が、高知県須崎市で講演会を行いました

理事長の花井が、高知県須崎市で講演会を行いました。
以下、理事長の Facebookページより引用です。

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「第5回図書館まつりinすさき」にて、「須崎流 にぎやかな図書館を創造する」と題して講演させていただきました。

主な内容は、まずはみなさんに、図書館についての基本的な知識や図書館づくりに必要なことを知ってもらい、それから、僕のやってきた図書館づくりの実践と、国内で展開されているいろいろな面白い取り組みについて、そして最後に、海外で注目されている図書館をご紹介しました。

須崎市の図書館は、今は小さくて老朽化も進んでいますが、職員さんの人数も少ない中で、とっても一生懸命に色々な取り組みを頑張っていらっしゃいます。その取り組みに見合う図書館、そして須崎流のにぎやかな図書館づくりに、今日の僕の話が参考になったら嬉しいです。

2018年11月11日@高知県・須崎市
2018年11月11日@高知県・須崎市

 

第1回 会員総会を開催いたしました

11月1日、横浜ランドマークタワー25F カンファレンスルームCにて、
当社団の会員総会を開催いたしました。

理事長より挨拶の後、
岩舘事務局長より、今年度の収支決算報告、来年度予算案、と菊池裕文監事による監査報告があり、
全会一致で承認されました。
閉会の挨拶は、坂田理事よりありました。

その後、図書館総合展のフォーラムでもファシリテーターをしていただいた、
糸賀雅児 慶應義塾大学名誉教授にご登壇いただき、
「なぜ読書が大事なのか?」というテーマにて、レクチャーをしていただきました。

ご出席くださった会員の皆様、誠にありがとうございました。

フォーラム「図書館政策フォーラム-図書館建設のための財源調達法」(『第20回 図書館総合展』フォーラム)

日本カルチャーデザイン研究所は、『第20回 図書館総合展』(2018年10月30日〜11月1日 パシフィコ横浜)にて、「図書館政策フォーラム-図書館建設のための財源調達法」を開催いたしました。

フォーラムの概要はこちら
図書館総合展 フォーラム「図書館政策フォーラム-図書館建設のための財源調達法」開催のお知らせ

 

受付開始から、多数のお申し込みをいただき、
会場に急遽座席を増設しての開催となりました。
当日の受付でも、キャンセル待ちのお問い合わせを何件もいただきました。
ありがとうございました。

各省庁、自治体の長、図書館の館長の皆様のお話を一度に聞けるとあって、
会場は期待と熱気に包まれました。

文部科学省、国土交通省からは、様々な交付金のコンセプトを、
神奈川県大和市長、奈良県生駒市長からは、交付金を受けた図書館計画について、直々にご紹介いただきました。
また、岐阜市立図書館の吉成信夫 館長からは、
交付金という背景のある中での図書館運営について、その実態をご説明いただきました。

ファシリテーターの糸賀雅児氏は、
各々のご説明がストンと腑に落ちるような、要点を突いた、鋭い質問を投げかけていただきました。

本フォーラムが、地域活性化を志す皆様のお役に立ちますことを願っております。

ファシリテーター、糸賀雅児 慶應義塾大学名誉教授、
また、大変お忙しい中をご登壇いただいた、ゲストスピーカーの皆様に
そして何より、本フォーラムをお聞きいただいた多数のお客様に
心より感謝申し上げます。

詳しい内容は、弊社団の花井理事長がFacebookページで報告しております。
こちらもあわせてご覧ください。

2018.11.01 …

一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長さんの投稿 2018年11月8日木曜日

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