特別対談企画「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」を開催しました

2019年2月9日、法人会員のキハラ株式会社にご協力いただき、
今年1月に竣工したばかりのキハラ本社にて、
特別対談企画「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」を行いました。
ゲストとして、伊東直登氏、岡本真氏のお二人をお迎えしました。

伊東氏は、塩尻市の「えんぱーく」運営に館長として携わってこられました。
在任中に「Library of the Year 2015」の優秀賞を受賞しておられます。
現在は、松本大学図書館長をしておられます。

岡本氏は、 ヤフー株式会社でのご経験を生かして、
数々の図書館設立・運営のアドバイザーをしておられます。
アカデミック・リソース・ガイド株式会社の代表でいらっしゃいます。

図書館運営のど真ん中で地域連携に取り組んでこられた伊東氏、
図書館整備、運営をプロデュースする立場の岡本氏、
図書館に、中と外から深く深く携わってこられたお二人の対談でした。

お二人の言葉は、端々まで実体験に裏付けされ、
一字一句聞き逃すことができないほど、密度の高い対話でした。
(編集部として、一体どう編集できるのか?と思ってしまいます)

地域に図書館がどう貢献できるかというのは、
ひとたび足を踏み入れれば、一筋縄ではいかないテーマです。
この難しい取り組みが、お二方の経験、視点で語られることによって、
立体的に照らされたと感じます。
と同時に、20年、30年先に初めて結果の出ると言ってもよい図書館整備の
難しさとやりがいにも、思いを新たにしました。

この対談の内容は、現在準備中の機関誌『Cul De La』第2号に掲載します。
発行は、4月を予定しています。お楽しみに。

対談の内容は、花井理事長のfacebookにも詳しく書かれています。
どうぞこちらもご覧ください。

2019.02.06 東京・千代田区今週水曜日に、研究所の法人会員にもなっていただいているキハラ株式会社様のご協力をいただいて、新社屋に新たにできた文化サロン「CCルーム」をお借りして、特別対談企画「地域連携と図書館~図書館の新たな役割…

一般社団法人 日本カルチャーデザイン研究所 理事長さんの投稿 2019年2月8日金曜日

坂田理事の『ムチョラジ!』が大阪府立中央図書館の朗読蔵書になりました!

国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)より『ムチョラジ!』の書誌情報
国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)より

『ムチョラジ!ー 描きながら考えた僕のナイロビ12ヶ月』(2001年・求龍堂)は、坂田理事が、20数年前、ケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学で教えることになった一年を文章とスケッチで綴ったものです。出版からもう18年が経ちますが、今も入手可能で、理事の元には時々、思わぬ方から感想を頂くことがあるそうです。

その『ムチョラジ!』が、昨年9月、大阪府立中央図書館の視覚障害者向けの蔵書になりました。蔵書といっても、「朗読図書」です。朗読を担当されたのは、かつて大阪の坂倉建築研究所に勤務されていた方で、アフリカへの関心も高く、ケニア、タンザニア、ルワンダにも行かれたそうです。大阪府立中央図書館での朗読ボランティア活動をされる中で、人づてに『ムチョラジ!』のことを聴き、読後、感銘を受け、朗読ボランティアとして音訳を企画、それが今回、実を結びました。

『ムチョラジ!』には坂田理事が描いた多くのスケッチが含まれますが、スケッチについては朗読者が色や構成の説明をしてくれます。朗読者と共に、スケッチを思い描きながら、坂田理事の原点ともなったナイロビの一年をたどってみませんか?