理事長花井よりご挨拶

みなさま
ご無沙汰していました。
最後の更新から2年が過ぎていました。
新型コロナの影響、個人的な事情などで仕事から遠ざかっていた時期もあり、更新することなく過ぎてしまっていました。
しかし当社団は、この2年の間に、高知県須崎市図書館等複合施設整備基本計画の策定、白馬村図書館等複合施設基本計画の策定に関わりました。
そして今年は、佐藤総合計画様の協力で、大分県別府市の新図書館等の基本設計、実施設計及び管理運営計画策定支援業務に関わらせていただいています。
まだ始まったばかりですが、わくわくする図書館・複合施設ができるように頑張ります。
また個人的には、山口県岩国市中央公民館等建設基本設計で長野総合建築事務所様にアドバイザリーをさせていただいています。
今後も,いろいろな地域でスタッフ研修のお手伝いや講演会、建築へ向けた協力を予定しています。
間が開かないよう報告して参ります。
引き続きよろしくお願いします。

大阪府泉大津市 図書館フォーラムの企画を担当いたしました

当社団は、大阪府泉大津市の新図書館整備事業に、今年度アドバイザーとして関わらせていただいています。
その一環として、図書館フォーラムを企画させていただきました。
今回のフォーラムの企画は、主に当社団ディレクターの大場黎亜が担当しました。
彼女は、「この事業は、市長も、市のご担当者も、そして設計チームの皆さんも、熱い想いで一生懸命取り組んでいる素敵な人たちばかりだから、良いことも言いにくいことも、普段見えない裏側まで市民の皆さんにお伝えすることで、垣根を超えた、一丸となった図書館整備事業にできるような場にしたい」という気持ちで企画してくれました。
まず第1部では、企画のみならず当日の司会進行も担当した大場ディレクターが、市の図書館整備担当のお二人へのインタビュー形式で、図書館移転から基本構想策定の流れ、そのためのワークショップやアンケートの実施、設計プロポーザルの背景、全庁あげての職員研修などこれまで行ってきたことを聞き出していき、市のお二人が熱く語りながら説明しました。
続いて、設計に関わる6名に、メンバーそれぞれの関わり方やフィールドワークなどで地域住民から得た情報を設計にどう反映しながら進めているかなどを発表してもらいました。
その1つとして、昨年11月に新図書館設計分室を市内にオープンしたことで、これまで図書館に興味の無かった市民との交流を生むことができ、設計のプロセスを説明することができたり、完成してからのわくわくする期待を持っていただくことができたことを報告してもらいました。
途中設けた休憩時間では、参加した市民のみなさんが、設計チームの持ってきた模型と、これまでに何度も変更されてきた図面を眺め、設計者チームを捕まえて意見交換がはじまり、熱気が一段と上がりました。
大場ディレクターも、休憩終了のアナウンスを出しにくい程で、なんならそのままその場でトークセッションをしようかと思った程だったとのことでした。
第2部は、南出賢一市長と設計チームをステージに招いて、私からの質問をさせてもらうというトークセッションでした。
皆さんも聞いてみたいのではないかなと思った素朴な疑問から、私自身も聞きたかったことや、聞きにくいけど聞いてみたいことなどを投げかけました。
市長からは、予算のことなど職員と激突した議論などはあったけれども、一つ一つ解決してきたということ、そして目指すのは、「掛け算のまちづくり」であり、図書館整備がそのスタートとも言えるということが語られました。
そしてそれは、設計チームが、行政担当者やアドバイザー、そして特に地域住民と関係性を持っていることにあると語り、参加者も大きく頷いていました。
また、設計チームからは、地域を歩いたり、関わりを持つことは、地域の宝物探しをして、設計に反映させていることだと語られことは、印象的でした。
設計チームの特徴である、手書きの図面を多く使用していることへの質問では、チーム一丸となって、全員で手書き図面を見ながら、その場で機能を足したり、変更を加えることで、スピード感が出て、より良い設計ができるからだと説明してくれて、参加者の喜びも増しているように感じました。
最後に、フィールドワークの参加をきっかけに、図書館整備に興味を持ってくれた泉大津市在住の若者2人が、自分の思い、これからの図書館への自分たちなりの関わり方を熱く語るというシーンもあり、最後まで熱気あるフォーラムとなりました。
会場からは、図面を見て、わくわくしてくれている感想や、だからこそこの場を作れて、長く続けられるようにしなければならないという意見、そして、この図書館を使うために長生きがしたいなど声もあり、設計チームの中には涙する人もいました。
2時間があっという間に過ぎましたが、期待に満ち、豊かな時間でフォーラムを終了することができました。
令和3年7月のオープンを目指して、これからも多くの地域の方々と関わりを持てるような企画やアドバイスを行いたいと思います。

理事長の花井が、泉大津市職員研修の講師を務めさせていただきました

今年度アドバイザーとして関わらせていただいている、大阪府泉大津市の新図書館整備事業の一環として、泉大津市職員研修の講師を担ってきました。
研修の目的としては、新図書館整備を担当課だけが頑張って進めるのではなく、全庁あげてまちづくりの一環として、図書館をつくり、地域のネットワークを広げていくことを考えることが目的でした。
研修は、新図書館整備についての概要を理解すると共に、国内外の図書館がどのように進化し、地域づくりの中心として発展しているのかを知ってもらった上で、ワークショップ形式で議論しながら学び合うように行いました。
第1回は若手職員を対象とし、第2回は管理職員を対象として、共通した内容で行いました。
若手職員も管理職員も、最初の図書館イメージは、「静かな場所」「本を読む・借りる」「受験勉強をする」など、従来の図書館が行ってきたサービスでした。
その既成概念を取っ払うように、まずは図書館法について説明しました。
そして、日本十進分類法には、受講者の所属する各部署と結びつく区分があることを知ってもらいました。
その後、長野県小布施町のまちとしょテラソにおける、住民主体となった建築プロセスや事業内容の事例を説明しました。
また、先進的な図書館事例や海外の事例も紹介し、図書館が集う場所、楽しい場所、地域へつながって行く場所となっていること考えてもらいました。
内容は、新図書館でできること・やってみたいことを受講者の所属する各部署ベースで検討し、その後共有して議論しました。
最後は、出てきた意見を実現するためには、どうすればよいのかを考え、課題設定やその解決等の議論を行いました。
若手職員研修では、これまでに想像していなかった図書館の機能を知ることができ、もっと新図書館整備に関わっていきたいという意見や各部署での課題を図書館と一緒に解決できればという意見も出ていました。
管理職員の研修では、コストを考えながら進めた議論も多かったのですが、図書館という機能をどこまで広げて行くのかという投げかけもありました。
研修後のアンケートを読むと、すべての受講者が一丸となって図書館整備に向かう気持ちになれたわけではないと思いますが、それでも新図書館整備に対して見えていなかったものが、ぼんやりと形になってきたような研修だったと思います。
今後も図書館と地域づくりを考え続けられたら、そのぼんやりとした形がもっとはっきりとした形になってくるのだと思いますので、引き続き、お手伝いさせていただきたいと思います。

「須崎市図書館等複合施設整備に向けた建設構想策定業務」 の公開プロポーザルを実施しました

2019.11.13 第21回図書館総合展・フォーラム
ご報告が遅くなりましたが、先月11月13日、パシフィコ横浜で開催された第21回図書館総合展にて、当社団が高知県須崎市と共催させていただいた「須崎市図書館等複合施設整備に向けた建設構想策定業務」 のプロポーザルが終了しました。このプロポーザルは、当社団が受託している基本構想策定に伴って、ハード面の専門家が当社団とパートナーとなり、ソフトとハード両面を同時に検討していくことで、より具体的で実現可能性のある検討をすること、須崎市に相応しい施設整備をすることを目的としており、「須崎市図書館等複合施設整備に向けた建設構想」を策定してもらうための事業者選定でした。
一次審査には7社の応募があり、資格審査を経て、6社が二次審査に進みました。二次審査では企画提案書を提出いただき、審査会で最終選考の3社を選定しました。審査委員長は、建築家であり、早稲田大学教授かつ日本建築学会前会長でもある古谷誠章氏に務めていただきました。副審査委員長は横畠浩治副市長、審査員にはアカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)代表取締役兼プロデューサーである岡本真氏、須崎市立図書館館長である山﨑美枝氏、そして私の計5名で、提案書をじっくりと読み、議論を重ねました。
そして、二次審査を経た3社の最終審査のプレゼンテーションを図書館総合展フォーラム会場で開催しました。準備した200席がほぼ満席となりました。図書館関係者の参加だけではなく、建築関係者、複数名で参加された自治体もあり、大変多くのみなさんに興味を持っていただきました。3社には、順番に7分間のプレゼンを行っていただき、8分間の質疑応答時間を設けました。プレゼンの内容は、3つの候補地を想定した場合における、住民のアクセスや図書館機能、ゾーニングの捉え方などの分析を踏まえた考え方を発表してもらいました。また、南海トラフ地震の想定もあり、防災についての考え方もそれぞれの提案にきちんと反映されていました。そして、最終審査で決定した受託者は、畝森・teco設計共同体となりました。
3社のプレゼンが終了したとき、会場の熱気はかなり上がっていたと感じました。その後15分ほど、最終審査を行っている間に、当日司会進行を務めた当社団の大場黎亜ディレクターより、須崎市のPRと当該事業のこれまでの経緯などをご説明させていただきました。彼女は当社団設立前から須崎市に入り込んでおり、須崎市の防災教育やまちづくりに関わり始めて4年目です。今回の取組みを提案し、何度も議論を重ねながら実現に繋げた主担当者として、この取り組みのチャレンジに至る背景や課題などを説明しました。
最後の締めの挨拶で発言させていただきましたが、ソフトとハードがパートナーになって最初から事業を行っていくというこの考えは、新しいことだと言ってくださる方もいらっしゃいますが、そうではなく、これまで設計関係者や図書館を含む文化施設関係者の皆さんが考えていたことです。パートナーを組むことにより、コスト削減やさらなる創造力の発揮につながっていくと信じています。それを実行するチャンスを当社団がいただいたのだと思います。この事業をきっかけに、図書館づくりも、その他公共建設づくりも含め、まちづくりは、この方法が一つの標準になっていくことを願っています。そのためには、私たちはその代表として責任、覚悟を持って、これからも事業を進めて参りたいと思います。

須崎市図書館等複合施設基本構想・第1回目 有識者会議

先日、受託させていただいている須崎市図書館等複合施設基本構想に向けて、第1回目の有識者会議が開催されました。
当社団は、有識者のご推薦、進行に関わる企画の提案や支援をさせていただきました。
各分野についての有識者は、次の皆様にお願いしています。
○建築部門:古谷誠章氏(建築家/早稲田大学大学院教授)
○図書館部門:糸賀雅児氏(慶應義塾大学名誉教授)
○ギャラリー・アート部門:岡田勉氏(スパイラル/ワコールアートセンターキュレーター)
○まちづくり部門:岩佐和幸氏(高知大学教授)
また、地域を代表していただき、図書館協議会より1名、市内のまちづくりに従事されている方1名、そして、須崎市の細木忠憲教育長の7名にお願いをし、有識者が構成されました。
主に以下のような意見について議論されました。
①図書館は読書施設から交流施設へと変貌している中、世代を超えて場所を共有するという居場所づくりが重要となってきた。その過程で、須崎市民が目指すところがどういう場所なのかを考える。
②民間との連携を考え、市民や来訪者が情報に出会う機会を生みだして行くことが重要。
③市民がその施設で何を手に入れたいのかを考える。
④図書館を主とした多機能施設を考える。
今後2回の有識者会議を経て、須崎市図書館等複合施設基本構想に反映させていきます。
また、同日有識者会議の後、図書館等複合施設整備に向けた建設構想策定委託業務のプロポーザルの二次審査会も行われました。
当社団がソフト面(基本構想)を主として検討していきますが、このプロポーザルは、ソフト面の検討段階からハードの視点でも計画づくりに向けて考えていくために、当社団のパートナーとして業務を行っていただく事業者を決定するものです。
審査委員長は、有識者会議でも会長を務めていただいている古谷誠章氏に務めていただき、副審査委員長は横畠浩治副市長、審査員にはアカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)代表取締役兼プロデューサーである岡本真氏、須崎市立図書館館長である山﨑美枝氏、そして私の計5名で、提案書をじっくりと読み、議論を重ねて、最終選考に3社を選びました。
3社については、‪11月13日に‬横浜で開催される、第21回全国図書館総合展にて、須崎市が主催し、当社団が共催するフォーラム内で、公開プロポーザルの最終審査に挑みます。
詳細は、こちらのURLをご覧ください。

大阪府泉大津市の新図書館整備事業のご報告

皆さんこんにちは。
この度の台風等災害で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
そして、犠牲になられた皆様に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
私たちも台風の影響で仲間が被害を受けていたりもし、慌しい日々を送っておりましたが、その中でも業務を進めて参りました。
今年度アドバイザーとして関わらせていただいている、大阪府泉大津市の新図書館整備事業について、近況報告をいたします。
事業の一環として、新図書館設計チームが企画したワークショップである、「泉大津まちまるごとフィールドワーク」にアドバイザーという立場で参加しました。
これは、15名ほどの大学・専門学生を中心とした参加者と設計チームが市内を探索し、設計に反映させられる地域の素材を発掘・収集するフィールドワークでした。
私は、9月30日の第3回(最終日)の港湾地区の探索に参加しました。
それぞれの発見を報告するコメントシートに書き込みながら、港湾の魅力を探索するものでした。
なかなか立ち寄らない港湾地区でしたが、それぞれに発見があったようでした。
もう一つ、10月20日に開催された視察ワークショップである、「みんなで図書館を見に行こう!ー神戸市立北神図書館への遠足型ワークショップー」にも参加しました。
これは、泉大津市民、行政担当者、設計チームがバスに乗って、図書館を語りながら、遠足のように神戸市立北神図書館を視察するというものでした。
まずは、神戸市立北神図書館の設計者である槻橋修さんに、建築設計で工夫されたことや図書館とのコミュニケーションなどで取り入れたことなどのお話を伺いました。
その後、図書館スタッフとのディスカッションも行いました。
それを受けて、参加した市民と設計チームが、現在進んでいる泉大津市新図書館の設計についての意見交換を行いました。
私も市民の方々の提案やこれからの図書館についての考え方など、アドバイザーとしてコメントをさせていただきました。
まだまだ議論は尽きませんでしたが、多くの学びがあり、成果の多いワークショップとなったと感じました。
そして11月2日、泉大津ならではの図書館をつくる!『泉大津まちまるごとフィールドワーク発表会』と題して、この一連のワークショップの報告会が開催されます。
もちろん、私も参加させていただき、僅かな時間ですが、ファシリテーターを担う予定です。
報告会を経て、皆さんとより一丸となって図書館づくりに取り組んでいきたいと思います。

須崎市図書館整備基本構想策定業務のご報告

当社団は、高知県須崎市の「須崎市図書館整備基本構想策定業務」を受託し、お手伝いさせていただいています。
昨年度は、花井が前段階として市民ワークショップを3回させていただきましたが、今年度はいよいよ構想策定です。
市民から出た様々なわくわくを大事に、須崎流の図書館が実現できるようお手伝いしたいと思います。
一般的には、基本構想・基本計画を踏まえてから、建設について議論するというプロセスが多いのですが、今回は、基本構想時から建築及び設計の専門的な視点を交えて、当社団とチームを組むことにより、効率的かつ効果的なプロセスで、図書館及び複合施設を考えていくということに挑戦することとしました。
そのため、須崎市では、「須崎市図書館等複合施設整備に向けた建設構想策定業務」 のプロポーザルを行います。
すでに、公募開始していますので、ご報告です。
一次審査、二次審査を経て、最終審査のプレゼンテーションで建築構想策定受託者を決定します。
今回、新たなプロセスにトライするということもあり、これまでにないようなプロポーザルを行うということで、最終審査は、11月13日に横浜で開催される図書館総合展にて実施します。
ぜひ、私たちと一緒に、須崎市でお仕事しませんか。
ご応募お待ちしております。

第3回理事会が開催されました

4月23日、成田本部にて、第3回理事会が開催されました。
白馬村図書館の基本構想策定と機関誌発行を終え、一息つく間もなく、
新たなプロジェクトに向けた情報共有と合意形成が行われました。
詳しくはまだお知らせできないものがほとんどですが、
主にいくつかのプロポーザルへの参加、そして『第21回 図書館総合展』の企画です。
今年度の『図書館総合展』では、図書館の基本構想策定に関するフォーラムを主催いたします。
今後、進展をご報告いたします。

機関誌『Cul De La』第2号を発行しました

機関誌『Cul De La』第2号が、4月23日に発行されました。

今号は「図書館建築」「地域連携」を大きなテーマとしています。
構想段階から注目の集まった「須賀川市民交流センター tette」が、今年1月にオープンしました。
「tette」は、東日本大震災からの創造的な復興を目指して計画されており、
まさに、2つのテーマが経糸と緯糸のように重なり合っています。
今回の『Cul De La』ではここを核とし、
図書館建築と地域連携のキーマンといえるゲストにご寄稿、ご対談いただきました。
建築をめぐる3つの寄稿は、よい図書館建築とは?という問いへの答えを導きます。
また、地域連携をめぐる2つの対談企画のコントラストも、面白い見どころです。

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道標 植松貞夫
「図書館建築の評価ポイント」

対談企画 伊東直登 × 岡本真
「地域連携と図書館——図書館の新たな役割」

展望 畝森泰行
「須賀川市民交流センターの挑戦——有機的な建築を目指して」

対談企画 河瀬裕子 × 手塚美希

「地域を活かすライブラリアンシップ」

建築特集 坂田泉
「紫波町図書館」
「須賀川市民交流センター tette」

エッセイ 鳴海雅人
「風音と潮騒が聞こえてくるだけで価値観が変わる場所
——生き続ける遺伝子 ミライon図書館(長崎県立・大村市立一体型図書館)」
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機関誌をお読みになった会員の方からは、たくさんのご好評をいただいております。
小さな編集部にとって、皆様のお声が本当に力になります。
ご意見やご感想、叱咤激励のお声を編集部までお送りください。

編集部は、早くも次号の機関誌に向けて企画を立て始めています。
メールマガジンでも、企画の進捗をお知らせします。どうぞお楽しみに!

白馬村新図書館等複合施設基本構想策定業務が完了しました!

平成30年度の業務として、長野県白馬村の新たな図書館等複合施設における
基本構想策定業務を完了いたしましたことをご報告いたします。

本基本構想の策定支援にあたっては、これまでに実施したアンケート調査、
SDGsの視点から意見を出し合った3回のワークショップ(花井理事長が企画設計及びファシリテーター)、
専門的な視点での議論のための有識者会議の開催(花井理事長が有識者としても出席し、
当社団で運営のご支援も担わせていただきました)等を踏まえて、
様々なご意見を基に、白馬村と共に検討してきました。

これまでに意見が出されてきた、村内外・国内外問わず、多様な人々が集い、出会い、交流し、
学ぶことのできる場所であってほしいという想いや、図書館施設検討委員会の検討内容、
そして、多様な文化と交流する居場所づくりをすることで、
未来を担う子どもたちが豊かな白馬村を創造することのできる拠点として、集い続け、
愛され続ける施設となってほしいという願いを込めて、
「多様な創造性と出会い、豊かな未来へ誘う道しるべ」というコンセプトを定めました。

白馬村は、山岳があり豊かな自然があること、村内外に留まらず、
海外からの来訪者や移住者も多いなどという特徴があります。
それらの特徴を活かし、守りながら、現状の図書館や子育て、福祉などについての
課題解決にも繋がり、「白馬の豊かさとは何か―多様であることから交流し学びあい成長する村―」
という村の基本理念を実現する拠点として、白馬村らしさが光る新図書館等複合施設を目指しています。

今年度は、有識者会議で出された「滞在型」と「交流型」というキーワード、そして、
基本構想にもまとめた新図書館等複合施設に求められるサービスや機能連携を基に、
基本計画の策定に入っていくことになります。

引き続き、白馬村に相応しい新たな拠点づくりのために、ご支援させていただきたいと思います。

「白馬村図書館等複合施設基本構想」及び
「白馬村図書館等複合施設基本構想概要版」については、こちらをご参照ください。
https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/somuka/kikakuchoseigakari/7/2/3173.html